ヒトコブラクダとの接触に注意?MERSの予防対策とは

ヒトクブラクダ

雨続きだった8月から一転、蒸し暑さがぶり返している9月に突入しました。皆様いかがお過ごしでしょうか?私は通勤に電車を使っているのですが、電車の中で感じるジメジメした空気と湿気のにおい……。職場につくころには、すでに一仕事終えたようにドッと疲れている自分がいます。天気予報を見ると、まだまだ暑さは続きそうですし、台風も発生しています。いつになったらすごしやすい機構になるのでしょうか。カラッと晴れた秋晴れが待ち遠しいです。

ところで、皆さんはもう夏休みをとられたでしょうか?病院だけでなく、様々な医療現場で勤務されていると思いますが、多くの看護師が6~9月ぐらいの間で夏休みの調整を行なっているところが多いと思います。看護師という職業は、なかなか大型連休を取ることが厳しいですよね。貴重なこのお休み、日ごろのストレスを発散してリフレッシュしたいものです。旅行に行く人も多いですよね。私も先日、お休みを頂いて温泉旅行に行ってきました。国内に限らず、海外へ行く人も多いのではないでしょうか。治安の問題もあるので最近はあまり聞きませんが、中東地域に行く場合は注意が必要なようです。

MERSの国内発生時の対応を、厚生労働省が通知

厚生労働省は都道府県に対し、「中東呼吸器症候群(MERS)の国内発生時の対応について」という通知を7月に出しました。MERSは平成24年以降、中東地域を中心に感染報告がされており、平成27年には韓国で流行しました。感染源はヒトコブラクダが保有宿主(感染源動物)であるといわれています。今まで、「濃厚接触の定義が曖昧」との指摘もあり、今回の通知では定義を明確化しました。具体的には

  • ヒトコブラクダとの接触(乗る、舐められる、撫でるなど)
  • 生のミルクや非加熱の肉の喫食

が挙げられます。中東地域でこのような機会を持たれた場合、検疫所での報告と必要に応じて最大2週間の健康監視が行なわれるということです。

中東呼吸器症候群(MERS)って?

MERS
では、MERSは一体どんな感染症でしょうか。現在、国内での症例報告はないため、簡単に概要をみてみたいと思います。
病原体はMERS(Middle East Respiratory Syndrome)コロナウイルスで、保有宿主は前述どおりヒトコブラクダとされています。また世界的には家族間、感染対策が不十分な医療機関などにおける限定的なヒト-ヒト感染も報告されており、咳嗽などによる飛沫感染や接触感染によるものと考えられています。輸入症例が報告されている主な国は、アルジェリア、オーストリア、バーレーン、中国、エジプト、フランス、ドイツ、韓国等多岐に渡ります。
潜伏期間は2~14日程度で、症状としては無症状例から急性呼吸窮迫症候群(ARDS)をきたす症例まで幅は広いようです。典型的な症状像は

  • 発熱、咳嗽から始まる急速な肺炎(呼吸管理を要するケースも多い)
  • 下痢などの消化器症状
  • 多臓器不全(特に腎不全)
  • 重症例としては、敗血性ショックを伴うこともある

とされています。糖尿病や腎不全などの基礎疾患を持つ人、高齢者では重症化傾向がより高くなるようです。特別な治療法やワクチンはなく、対症療法が行なわれます。予防方法はスタンダードプリコーションとされています。

今回、医療従事者側への注意として、手袋、マスク、ゴーグル(アイシールド)、ガウン装着といった感染予防を行なわずに感染疑いのある患者の診察や移送に従事した場合、接触した日から14日間の健康観察と外出自粛要請を行なうように求める、ともされています。 WHOによる9月6日付けの最新データによると、8月中にサウジアラビアで12名の患者報告がされているようです。日本では平成27年、MERSは感染症法の二類感染症に指定され、国内での症例はまだ報告されていません。

ラクダ
「いつか砂漠でラクダに乗ってみたい」なんて考えたことがある人、意外と少なくないのではないでしょうか(少なくとも私はあります)。実際、インターネットの検索エンジンに「ヒトコブラクダ」と入力すると、「乗る」という検索ワードが引っかかってきます。ヒトコブラクダは現地では家畜として飼育されており、生活に密着している生き物です。旅行で訪れた際には、やはり現地ならではの経験をしたい!と思ってしまいますが、気をつけなければいけないようです。

近年、国内外問わず多くの感染症報告があがっています。「過去の病気」なんていわれた梅毒や日本脳炎の報告も上がったり、季節性で流行する感染症も時期がずれたりと動向も大きく変化してきているようです。最近では、検査や病状評価などの予約入院や施設のショートステイなどの時にも、発熱等の感染症状の有無を確認することが増えたように思います。時々、患者さんから「厳しい!」なんて声をきくこともありますが、集団感染を予防するにはやむを得ない措置なので……、とお断りせざるをえません。私たち看護師をはじめ、医療従事者は様々な人と接触するので、どうしても感染リスクは高くなります。適切な感染対策を行なって、自分の身は自分で守っていきたいものですね。


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