ナースキャップと制服

capとある看護師の読み物でナースキャップの話を読みました。確かに最近はナースキャップを見ませんねえ。今の子供に訊いたら、そんなものがあるのかと、びっくりされそうな気さえします。

(ほぼ)無くなった理由は、不衛生、仕事の邪魔といったことのようで、形が特殊なので簡単に丸洗いとも行かず・・しかもあまり交換されてもいなかったんですね。注射や点滴の際に一生懸命消毒してもらえるのが滑稽な気すらします。ナースキャップによる院内感染というのも、意外に知らずのうちに起きていたのかもしれませんね。

さらなる迷惑としては、色んな所に引っかかるのはまだしも、機械にひっかけて誤作動したという例もあります。(この辺りは最近は患者さんのベッド周りの機器は、院内無線を利用して詰所にて管理という所が多いのではと思いますが)ナースキャップに金属片や磁気片が挟まって、誤作動、果ては破壊となっては、何のための仕事服なのだか解りませんね。

ところで、そもそもなぜナースキャップがあるのか?なのですが、元々医療行為というのは、教会でシスターが行っていたことらしいのです。つまり、シスタールックが変化して、頭の部分はナースキャップになったということみたいです。あの恰好は「清潔維持」にはどうかと思うのですが、肌が見えている部分がとても少ないので理にかなっているような気がします。

昔のシスターがいつでも同じ格好だったのかどうかは知りませんが、もし公私で服を変えていたとしたら、結果的に自分自身の身を守ることにはなりますね。また神に仕える身として肌の露出が多いことはいけないこと、という考えもあったのかもしれませんが、実際に医療行為をするのに便利だったのかもしれません。黒系統のものだと、血などがついてもあまり解りませんからね。

それはさておき、もしかするとあのシスターの格好は、見た人に少し前の看護師のナースキャップのように「救いの手」のように思われたかもしれません。制服には、傍から見て解りやすい、モチベーションを維持するという意味があるものが多いですが、ナースキャップの場合は、それ自体が周囲を安心させるアイコンになるところがあります。緊急事態でどうしていいか解らない時に、看護師とはっきりわかる人が来るだけで、何となく「助かった」気がする家族や看護師は多いものです。そんな理由で長く使われてきたのでしょうが、いつしか「気持ち」より「院内感染」などの方が患者にとって切実になってきたようですね。と考えるとナースキャップの廃止=患者の医療知識向上ということで、良いことにも思えます。

また最近はナースキャップと入れ替わるように、白衣ではなくトロピカルな制服の病院もあるようですね。あまりに原色が強すぎて、これだとエネルギーが落ちている患者には視覚的に優しくないのでは、と思うデザインを見たことがあります。「病院や病気の不安」を持たせないように、ということなのでしょうが、あまり元気いっぱいにされても、実際に病院に来る人は元気ではないですから、より疲れてしまわないかと心配です。

また看護師の場合、非日常的な制服に「病気を遠ざける」意味があります。精神科によくある話ですが、ある程度病状が回復してくると、治療のトラウマから、病院の存在自体が嫌!とすら思う人がいます。このような考え方はうまくすると「病院に行かずに済むよう、セルフケアを怠らない」という、予防への努力につながるんですね。
ですから、病院=ちょっと嫌な場所という考えの方が健全ですし、また実際の治療に効果がある場合も少なくありません。

ここで、さじ加減が難しいのは、病気というのは回避するに越したことはないのですが、運悪く病を得てしまった人を、社会から除外することは許されません。つまり非日常と日常のバランスをうまく取らなければいけない場所なんです。ですから「恐怖のナースキャップ」もまずいのですが、あまりに「居心地の良すぎる制服」というのもまた違うと思うのですね。やはり病院は「病院」と一線を画す方が良いと、個人的には思います。結局汚れが目立って、気が引き締まることもあり、従来の白かパステルカラーの制服でいいと思うのですが。

最近はスカートではなく、パンツルックもありますよね、あの恰好だとアクティブ=ややラフな感じに見えるため、さじ加減としては1番ベストのように思います。個人的には看護師さんの腕時計と胸に刺しているペンが気になります。ものすごくお茶目なものを使っていると、ちょっとワクワクしてしまいます。この程度に日常を感じるのが、1番医療従事者と患者にとって1番いい距離ではないでしょうか。

それはさておきナースキャップがないと、髪がルーズに見えがち、看護師には何となく髪や肌を隠しておいてくれた方がいいな、と思うのです。これもやはり「公」に徹してほしいせいかもしれません。「あの時お世話になった思い出の看護師さん」という人が思い浮かぶ程度なのが、世間と看護師の1番良い距離感ではないでしょうかねえ。

と、ここまで書いた所で、外来の冷暖房が、時折医療従事者の基本で設定されており、暑い!寒い!になるのですが、これもまた病院は好んで来るところではない、と一線を画す意味はあるかも、と好意的に解釈することにします。


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