この患者さんって一流!?話題の患者分類とは

『一流患者と三流患者』(朝日新書)という本を知っていますか?
看護師として働いていると、いろいろな患者さんに出会いますよね。
誰に対しても感じの良い患者さんもいれば、すぐに怒鳴るくせに医師にはぺこぺこする患者さん、入院するとどんな人なのかだいたいわかってしまいます。
「看護師は女優!」よくいわれる言葉ですが、その通り、患者さんに合わせた対応をしていくのも仕事のひとつです。

さて、『一流患者と三流患者』という著書は、アメリカで18年医師として働き、帰国してから気づいたことをまとめたそうです。
人種や文化が違うと考え方にも差がでてくるのは当たり前かもしれませんが、医療においては患者さんと医療者の関係は重要ですよね。

分類!?医者と患者さんの関係


この本では、患者さんのことを「一流患者」「二流患者」「三流患者」と分けています。
そして、「一流患者」は医師まかせではなく、最適で最良な医療を医師から引き出せる患者さん、「二流患者」は医師まかせの患者さん、「三流患者」は文句ばかり言っている患者さんと定義づけています。
おもしろいですよね。
筆者の体感としては、「一流患者」と「三流患者」は少数で、「二流患者」が多いように思います。
面談について、医師から患者さんに意見を伺うと、「いえいえ、先生のお任せで」という患者さんは多いですよね。

一流患者:医師から最適最良な医療を引き出す患者さん
二流患者:医師まかせの患者さん
三流患者:文句ばかりの患者さん

「一流患者」と「三流患者」のエピソード


わたしが出会ったことがある「一流患者」のお話をします。
胃がん末期で肝臓および大腸に転移していた50代のAさんは、入退院を繰り返していました。
大腸に転移してからは、Aさんの希望もあり、ストマを造設しました。
しかし、時間の経過とともに状態も悪くなり、ストマや腸管に浮腫がみられ、ストマからの排液や排ガスが少なくなり、腹部膨満感で苦しんでいました。
医師は、薬剤での治療をすすめていましたが、あるときAさんから「先生、ストマからあんまり出てこないから、ここに管入れてみたいんだけど」と提案。
もともと、Aさんと医師の関係は良好で、治療についても一緒に考えていくというスタイルをとっていました。
医師はAさんの話をよく聞いたうえで、Aさんがネットでみつけたネラトンカテーテルを一時的に挿入することを決断。
看護師もカンファレンスで話し合った上、一番細いカテーテルから取り寄せて、Aさんと一緒に苦痛緩和に向けて取り組みました。

この他にもAさんは、病気や治療などについて、医師や看護師、薬剤師から聞くだけではなく、自主的に調べては質問したり、時には提案して治療方針を一緒に考えていきました。
Aさんは、50代という年齢もあったかもしれませんが、常に希望を持ち「絶対生きてやる!」と懸命に病気や治療について考えていました。
筆者が出会った最高の「一流患者」だったと思います。

一方、医師と喧嘩ばかりしている「三流患者」もいました。カンファレンスルームから、医者と患者さんの怒鳴り声が聞こえることもしばしば。
医者にもたくさんいますから、自分の思い通りにならないと怒鳴るタイプもいますよね。
患者さんの分類だけではなく、医者の分類もできそうです(笑)。
結局、怒っても主治医は変わらず、怒りながら治療を受ける患者さん。
本当にそれでいいの?なんて思ったりしますが、結局は「二流患者」まじりの「三流患者」なんでしょうね。
医師も医師で、「自分はえらい!」「患者はただ言うことを聞いてればいい!」という考え方も人も未だにいます。
そういう医師にはついていかない、というのが賢い選択でしょう。
腕は確かといわれても、患者さんの言うことに聞く耳をもたない医師は、判断ミスをしがちですから。

この本の著者も「三流患者」の不利益は大きいといっています。
そうですよね、人間は感情的な生き物ですから、関係が悪くなって命を縮めるのは患者さんです。
一方の医師は患者さんとの関係が悪くても、極端な話、患者さんが来てくれるのならお金が入るだけです。

いざ、自分が医療を受ける際は「一流患者」でありたいですね。
元看護師の患者さんは医療者に嫌がられる傾向にありますが、誰だって自分の命が惜しいですから。

患者力は観察できる


アメリカにおいては医師と患者さんは対等なのが当たり前だそうです。
しかし、ここは日本。日本では「医師=先生さま様」という文化が昔から根づいています。
すべてアメリカが優れているというわけではありませんが、医師と患者さんの関係については、少しずつ変えていかなければいけないのかもしれません。
この本は、一般向けに患者力を高めるために、誰でも実践できるやり方が書かれてあります。
看護師としては、患者さんの分類ができそうですが、いざ医療機関にかかるとき自分はどうでしょう。「一流患者」になれる自信はありますか。
知識があるゆえに、文句ばかりいってしまう「三流患者」になる可能性もありますよね。
「一流患者」になるために、患者さんの観察をしてみるのもおもしろいかもしれません。


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