かかりつけ連携手帳と医療の情報共有

おくすり手帳
医療において情報の把握や共有は欠かせません。
外来受診時、病棟入院時、健康診断時、施設入所時など、様々な機会に医療者は問診をとって情報を把握します。
事前の情報がなければ、その患者さん(受診者さん、利用者さん)がどのような状態で、どのような危険があって、何が必要なのかわかりませんよね。もちろん、何かあった際の判断材料にもなります。
ただ検査だけにきた患者さんでも、診療情報提供書などで情報を把握します。
なぜこの検査を受けに来たのか、何に注意したら良いか、最低限把握しておきたい項目ですよね。

しかし、診療情報提供書は医師の手書きであることも多く、状態を把握している人が書くものなので大事な情報が記載されていなかったり、字が汚くて読めなかったり(解読に時間を要するものは案外多い!)何かと情報の共有に難しさを感じることはないでしょうか。

「かかりつけ連携手帳」の推進

かかりつけ医 看護師

日本医師会では「かかりつけ連携手帳」の活用を呼びかけています。使用している施設もあるのでしょうが、これからもっと広まっていくかもしれません。
この「かかりつけ連携手帳」とは、患者さんの持病、要介護度、受けた医療・介護サービスなどの内容を一冊の手帳に記録するというもの。そうすることで、患者さんやその家族と、地域の医療介護専門職がスムーズに情報共有することができます。

わたしもその内容を見てみましたが、かなり具体的に様々な視点から情報を書き込めるようになっているので、この一冊があると連携がかなり楽になるのではないかと思いました。

気になる方はこちらから見ることができます。

「かかりつけ連携手帳」の普及が進むことで、情報共有はしやすくなりますし、患者さんにとっても「自分の状態をわかってくれる」と安心して医療等を受けられるのではないでしょうか。

メリットとデメリット

かかりつけ医

日本歯科医師会と日本薬剤師会が共同で考えた「かかりつけ連携手帳」。
日本医師会の常任理事は、このシステムを効果的に運用するためには、電子情報として活用することが有効ですが、全国レベルでの実現化には時間を要するので「今から使える情報共有ツールを提案したい」と言っています。

電子化することのメリットとして、
「複数人で同じ情報を見られる」
「必要な情報の検索がしやすい」
「紛失しない」
「情報の書き込みがしやすい」
などが挙げられますよね。

一方紙媒体では、逆のことがデメリットとなってしまいます。
「手帳があるところでしか情報収集ができない」
「情報量が多いと知りたい情報を探す手間がある」
「紛失のおそれがある(個人情報の問題も)」
「情報を書き込むうちに最新の情報がわかりにくくなる」
といったことが起こりえます。

もちろん、アレルギーや薬の副作用など、変わらない情報もあります。
しかし、現在の疾患や治療状況、介護状況などは日々変わりますから、それに合わせて手帳に書き込む手間もあるでしょう。

情報共有と医療

情報社会 情報共有
病院ではほとんど電子化が進み、電子カルテを使用しているところがほとんどです。電子カルテでは見たい情報は日付や内容などで検索をかけてある程度絞ってからみることもできますよね。
しかし、紙カルテの時代、長く入院している患者さんではカルテが何冊にもなり、途中から看護にあたらなければいけない人は、それを読むのに相当の時間と労力を費やしてきました。
もちろん、全部の情報は必ずしも必要ではないのかもしれませんが、「あの情報は・・・このカルテ?いや、このカルテ?」と探すのも大変。

この「かかりつけ連携手帳」も長く使用している人は、時々整理をしなければ「今の情報はどれなの?」となってしまうかもしれませんね。

「かかりつけ連携手帳」について、「お薬手帳と同様に持ち歩き専門職に見せる使い方を想定している」「地域の実情に合わせてバージョンアップして活用してほしい」と言われています。
「お薬手帳」は大分普及し、持っている患者さんも多いですよね。受診時、健診時などにも「お薬手帳」を持参することで、今何の薬を飲んでいるのかがわかります。
「かかりつけ連携手帳」も「お薬手帳」のように普及すると患者さんと病院間、病院と病院間の情報共有がスムーズにいくことでしょう。

また、「かかりつけ連携手帳」は使い方も自由なので、それぞれの地区でカスタマイズしても良いですよね。
例えば、手帳内が情報であふれないように、もしくは必要な情報がもれないように、必ず書く欄や情報の優先順位等もあると良いかもしれません。
一方、趣味の欄などもあるため落とすと悪用される危険性もありますから、そのあたりの情報記載には慎重にならなければいけないですよね。

ゆくゆくは電子化されるかもしれない「かかりつけ連携手帳」。
バーコード、マイナンバーなどによる人間の管理は、少し怖い側面も持っていますが、医療における情報の共有にスポットをあてると強い味方になるのは間違いないでしょう。


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