「高齢化社会」と「老人格差」

rouhuuhu唐突ですが、100歳を越えた現在も現役で医師を続ける、日野原先生は、Facebookをお使いのようですね。とても納得しています。何でもオンライン上にスマートシニアの会を作って、ポジティブな老人団体を作っていくのだとか。すでにあるのかもしれません。

ふと・・我が家の高齢の両親はITには全く縁がないことに、ため息をつくのでした。そもそもこの手の画面が見づらいのだとか。結構あちらこちらでタッチパネル式の物が普及しているだけに、慣れのような気もするんですけどね。そうしてみると、今後1番心配なのは「老人格差」なのではと思うようになりました。

今の団塊の世代と言われる人たちは、皆さん仕事でパソコンを使う方たちですよね。ということは、同じリタイア世代でもIT格差があるわけです。また、リタイア世代でも退職間近な人では、パソコン系統に触れずに職場を去りたい!と思っている人もそれなりにいるでしょう。子どもの貧困、教育格差がずっと問題視されていますが、子どもの場合、全員最初は無限の可能性がある・・ことになっているのです。少なくとも、色々なことにチャレンジできる、でもまだ未熟者であることには違いありません。だからこそ、本人に関係のない所で、スタート位置に格差があれば問題視されますし、皆さんある程度共通して問題視する社会問題でもあるのです。

最近は子どもに対しても、いろいろな方向に自己責任論が出ているようですが、責任が取れる所まで成長していないので「保護者」がいるから、各種権利がないのだと思うのですが・・・。いずれにせよ諸説の意見はあっても「子供は将来を考えて見守るもの」という定義でいいと思います。しかし大人になると、自己責任論が更に大きくなります。

典型例が中高年の「生活保護受給」バッシングですね。自分で貧乏になったんじゃないか!今現在もっと支出を工夫できるのではないか?というような意見が大半ですね。かし、人間、自己責任が取れる範囲と言うのはかなり狭いと思うのです。普通に暮らしていると何かしらの理不尽にぶつかります。大きなものが天災や事故ですね。こういったものに、自己責任を押し付けるのはどうかと思うのですが、それだけ、現代では人は自分で自分の人生を作っていくもの、という考えが強いのでしょう。平等なのは人には時間は均等に過ぎていくこと、つまり70歳は、誰でも70歳になるということです。

ここで、問題なのになるのが先に書いた「老人格差」です。自己責任その他を負った人生の大成が「老人」です。本位なのか理不尽なのかはさておき、老人という歳になると、かなり生き方格差が出てきます。いい会社に就職して、退職金をもらい、性格のいい子どもや孫に恵まれ、趣味仲間が増えて楽しい老人、はたまた、若いころからギャンブル三昧、家族はいない老人、更に、子どもの頃から有名私学育ちの人もいれば、中卒の人まで・・・書いていくとキリがありません。

彼らに均等に降りかかるのが「老いと共に確率が上がる病気」ですが、先に書いたエリートはお金をたくさん払って、個室で自由診療を受けつつ、毎日お見舞いが来たりするかもしれません。また逆に、仕事をやめたら誰も来なくなってしまう人もいますね。つまり、色々な枝分かれを考えますと、老人には非常にいろいろな立場の人がいるわけです。パソコンが不得手な人でも若いころはトップレベルの技術職だったりすることもあります。この「個人の歴史」というのが、またややこしかったりするのです。良かったころの自分や理想の自分へのこだわりが残ってしまいますから。

日野原先生のように、元々ある程度キャリアのある人生を送ったうえに「絶えず現在進行形」となれば、どんどん前向きな発想も出て来るでしょうが、そう出来ない人の場合、今度は「前向きな老人」という立場から置き去りにされてしまうのです。

しかし、モノは考えようです。「スマートシニア」と考えると、ついていける人、行けない人が出てきますが、別にITが使えなくてはいけないわけではないのです。考え方ややることが、最先端である必要もありません。問題は頭の中が「現在進行形」になるかどうかなんですね。その点で病気は平等です。大金を払って自由診療を受けても、苦痛を味わい、命が短い、人生の終わりに後悔三昧なこともあれば、その逆もあります。

つまり歳を取ると幸せの基準が1つで無い分、格差が出来るとも言えますし、格差という土台に乗せられない、とも言えます。「老人力」という本がありますが、記憶出来ないこと=無駄なものを頭に詰めないこと、とも言えるのです。つまり価値観の解釈は無限になっていくのです。歳を取ったら、今までのような比較の価値観ではなく、自分の楽しみだけを見ましょう、と言えるようになるためには、やはりそれまでの人生で多少はそういう価値を身に着けておかねばとも思うのです。

病院と言う場所はそういう意味ではチャンスを与えられる場所です。そして看護師はそのチャンスを作れる人とも言えます。高齢化社会に必要なことは、いい意味での楽天主義であること、ただし大人の務めは現実を直視して、解決していくことでもあるのですが。


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