「治験」に対する心構え

kusuri2治験・・・面白そうですが怖い・・というイメージの治験に、ヤフーが参入というニュースがあります。
治験に関する医学的な法律などに不勉強なのですが、こんなに軽くていいのか?!というのが第一印象ですが、さて実際どのようになっているのか、ヤフーサイトを見てみました。

ヤフーヘルスケアはよく見るので知っていましたが、その中に「生活向上WEB」というものがあり、そこで治験が探し出せるという仕組みで、色々な健康情報やチャート診断などなどが気軽に出来るようです。会員制のようですね。なかなかユニークなサイトなんですが、問題は治験の気楽さがやや前面に出てしまい過ぎな点でしょうか。治験の仕組みが詳しく解らず、調べようとした所、ちょっと時間を取ってしまいました。

ちなみに治験の仕組み、かなり概略でいいますと、役所の許可が出た薬を治験で実験=データをまた厚労省に戻す、もちろん治験にまつわる個人データ云々には細かい規制があります。一応、試してもらわず、そのまま流通させてもいいような薬だと思えても、現実にはどうなのか?ということを試すという位置づけのようですね。

この生活向上WEBというサイト、職探しと同じで、地域をクリックすると「関東;尿の近い人募集【年齢層40代~70代】などという具合、派遣登録のようなノリに見えます。探し方の1つに「健常者」と「持病のある方」となっているので、「持病~」の方を見ていたところ、持病への配慮ではなく「子宮筋腫をお持ちの方」と「持病のある人」を大変ポジティブに募集しているんです。ちょっと気になるのは、持病のある人は、既に治療を受けている可能性も高く、もちろんいろいろ治験の際に訊かれると思いますし、そもそも投薬治療を受けている人に対する治験もあります。しかし元の投薬やかつての治療による副作用歴、体質などがサイトを見る限りでは、殆ど気に留められていないように思われる点です。

元々、持病のある私は、この薬の持つ相乗効果=悪い意味で、が怖くて、方法を問わず治験に参加したくないどころか、市販の薬や処方箋も限りなく少な目にしてもらっているのです。
この「薬の持つ相乗効果」もちろん薬物同士ではなく、体調との兼ね合いなどいろいろなことで起こるアクシデント、これが薬の持つ怖さだと思うんです。弱った体に抗生物質・・は、細菌退治には良いですが、これでおなかの菌が死んで下痢気味になったことがある人も多いはず。健康な人であれば、そこで終わるのですが、別の要素を抱えていると、玉突き事故になる可能性があります。

更に気になるのは、精神科のチャートがあること、チャート自体はあっても良いと思いますが、その先に「うつ病の治験」が待っていたりするのです。精神科医療は、他の診療科に比べて、非常に投薬に注意が必要です。特に10代、20代という若い世代に抗うつ剤を投与すると、かなり脳にダメージが来ることが知られています。「ちょっと薬を試してみない?」というフレーズは違法ドラッグへの誘い文句のようですが、治すための薬であっても、かなりナーバスにリスクを考えておかないと「化学物質で人の体を操作する」ことには、代わりはないのです。

と、ここまで書くとサイト否定派のようですが、このようなお気軽サイトがあることで、逆に「気軽」に薬を使うことには違和感を感じる、という人も増えてくると思うんですね。おそらく、治験参加者・・例えば男子大学生だとして「あの薬飲んでた3日くらい、バイトのミスが増えた。」など、色々日記をつけておいてもらうだけで、のちにかなり大きな資料になる可能性はあります。今は表に出すことは出来なくても。多くの治験参加者の人の「日常の感想」が大きなビッグデータになることが考えられます。

更に言うと「3日間通院して採血・・面倒くさい、何か窮屈」という意見があったとしましょう。マメに通院する患者さんは、同じことを考えている可能性もあります。逆に「毎日病院に来るって意外に楽しい~~近くにコンビニ結構あるし」という人もいるかもしれません。そうすると、前者の性格の患者さんは、通院回数がストレスになり、逆に後者の人は来る方が良い、と考えられますね。性格によって、治療方法を変えやすくなる可能性もあるのです。

もちろん今でも、個々の患者さんの性格は配慮した治療がされていますが「来たくないタイプ」「内向性の強いタイプ」というパターンに分けたマニュアルがあれば、判断の手間をあまり取られず、患者さんの望む治療方法が取れますね?こういった「生の声」を聞けること、それは一方的に「医者はえらい」と思われてきた医療の世界を考えると、患者のための医療になっていく大きなきっかけになると思います。治験に参加する方、色々な声をぜひどこかに発信するなり(守秘義務は守りましょう)言えないことは、こっそり書いておき、家で保管するなどしてほしいものです。

ところでこの生活向上WEBというサイト、美容、健康食品案件もあるんです。「手荒れのひどい人募集」などです。こういうのは、ちょっと心惹かれてしまいます・・・。この手の市販品モニターはもはや定番、これからは、色な分野で双方向にモノを作っていくことが当たり前になってくるのでしょう。

ここで注意したいのは、双方向というのは対立軸を作ると「クレーマー」だらけになり、作り手が守りに入るという展開がよく見られること、そうではなく治験の場合は「いい薬を作るための戦力」として、参加者がいるのです。より良い薬を世に出す使命を、製薬会社などと一緒に協力して行う、という横軸の関係性を作ること、これが双方向システムを1番有効に活かせる考え方なのではないでしょうか。


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