「普通」に人を評価する

a0027_002833このところ、週刊誌やテレビで「子供を産んだ人VS産めなかった人(産まなかった人)」という話が、大きく取り上げられているようですね。特にNHKで行われた番組内で、子どもを持たない小野文恵アナウンサーが、自身を「捨て石」と表現されたことが、大きく取り上げられているようです。

ちなみに、私自身は子供はいますが、パートナーがいません。シングルマザーというやつですね。ですので、こういう話になると、何だか微妙な立ち位置になるのですが。そういった人も含め、女性の未既婚、子どもの有無というのは、いろいろややこしい問題を時として生むものです。小野アナの「捨て石」という表現は、すべての立場に女性に何かを考えさせる単語でした。さすが、NHKアナウンサーですね。心ひそかに男性より、よほど素晴らしいと思ってしまいましたが。

この問題の元になっているのは、理想の女性像「既婚の子持ち、仕事持ち」というものさしがあるからですが、このように世間がいろいろ持っている人が素晴らしいという評価を下せば、何となく優劣がついたり、そこから階級が出来たり、そして違う生き方をしている人と、対立したり、という構図になるのは、当たり前かもしれません。実際、子持ち女性の苦労は多いのですが、それなりに国や自治体の手当があります。「母親」というだけで、何だか世間に認められてしまったりするような所もあります。それを、逆の立場から見ると、一生懸命働いて税金もしっかり納めているのに、何1つ褒められることなく、むしろ税負担を当然のように重くされたり、という状況では何か嫉妬心や納得できない感じ、を持つのが当たり前だと思うのです。

更にややこしいのは、税負担については、高齢者と現役世代でも何となく対立軸が出来てしまっていますよね。子持ちの場合は「赤ちゃんを抱っこするお母さん」などの幸せな写真を表示して、「こうなるといいですね」と勧められているようです。元々特にそういう生き方を望まない人もいるでしょうし、タイミングが合わない人、子供が出来にくい人など、色々な考え方があるはずで、「子供を抱っこするお母さん」の写真があるのなら、男性社会で当たり前のように楽しく働く女性の写真があってもいいと思うのですが、あまり見ませんね。そういえばナースの募集写真も、何となくキラキラした女性の姿が多いように思います。要するに「隣の芝生が青く見える」状況を、世間が作り出しているように思うのです。

またママ友という言葉がありますね。子持ち女性はそう言うことに振り回され、誰かとランチをしたりできなかったりすると、そこで凹んでしまうのです。また、保育所や学童保育の入所率はかなり厳しいのですが、そういうことを通して、今度は、働く母親と、専業主婦との対立構図が生まれます。なぜ、いろいろな所でこうなってしまうのか、というと、やはり全体的に社会に余裕がないのが1つと、自分自身の生き方に、自信を持ちきれない、希望を持てない、ということがあると思います。他人に対して、足を引っ張ったり、嫉妬心を持つのは、自分が満たされていないケースが多いのです。ですから、自分に足りないものを持って「キラキラしている・・ように見える!」人がいると、不要なうらやましさを感じることになるんです。自分に余裕や自信がないと、他者の価値観を受けいれられませんよね。

実際に学童保育で体験したことですが、小学校の男の子と同士がちょっとした喧嘩になったそうで、一応謝りに行ったはずなのに、先方から「謝罪が足りない・・だいたい、あなたのところは・・」という長い電話がかかってきたとのこと、かけた方が専業主婦、かけられた方はフルタイムの仕事持ち、ということで「ホント暇だよね!」と、かけられた方は怒っていましたが、こういうことが日常的に起きてしまうのですね。
このケース、電話をかけた方が「仕事してたらあんまり時間ないかも」という気づかいが、どこかにあれば、そこまで相手を怒らすこともなく、また仕事に余裕があれば「仕事してない人の子育ての価値観ってそういうものなのね~」と流せたかもしれません。

これらの問題の大きな特徴に「男性不在」ということがあげられます。「イクメン」が妙な形で地に堕ちてしまいましたが、そうでなくても、やはり女性と同じような立ち位置で育児に関わる当事者は稀です。また子供を持つ、持たないに関して、女性がどう思っているのか、に対しても、やはり他人事ですよね。組織に関しては、何だかんだ言ってもやはり男性主導が基本、男性が、本気で「子供がいてもいなくても、未既婚がどうでも仕事をきっちりできれば」とか「やっぱり人間として尊敬できる人がよい」というような価値観で生きていれば、おそらく、かなりこの女性同士のカテゴリー対決は「違う生き方をしている人」で片付く方向に向かうと思うのです。男性が「女性の生き方」という大きなスローガンを掲げるのではなく、目の前で仕事をしている人を、同僚として、人間として普通に評価することが出来るようになることを祈るばかりです。しかし、このハードルが高いのですよねえ。

実は私、子どもの学校でシングルマザーということは、あまり知られていないのです。なぜなら行事参加者は基本的に「おかあさん」だからです。お父さんがいることもありますが、お父さん不在というのは、非常にばれにくいんですね。この構図を当たり前だと感じず、それぞれの立場に応じて「自分に出来ること」を考え、少しずつやっていけば、だんだんと「普通」の基準も変わっていくように思います。


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