「口に入れるもの」を把握する重要性

coffee先日「20代男性、カフェイン中毒で死亡」というニュースがありましたね。ご冥福をお祈りします。

私はあまり栄養ドリンク系に詳しくはないのですが、かなりのカフェインが入っているものですね。栄養ドリンクというのは、体に無理やりエンジンをかけるイメージがあるため、肝臓には悪いだろうなと思っておりましたが。

ところで、たまたま先日「トリプトファン事件」を調べておりました。トリプトファンとは、幸福ホルモンセロトニンの材料であり、眠りのホルモンメラトニンの元にもなります。それ自体はアミノ酸=薬ではなく栄養成分なので、安心な睡眠剤としてサプリが大ブームになったそうです。しかし1980年代後半、米国で日本産トリプトファンサプリを過剰摂取した人に、どんどん筋肉痛や、好酸球の増加(筋肉痛もこの理由のようです)が起きるなど、健康被害が続出してしまったという事件です。

この事件そのものは陰謀論や、色々な理由が考えられている事件なのですが、一般的には「健康食品でも取り過ぎると害になる」という教訓のような存在になっています。今度のカフェイン事件と全く同じですね。こういった事件で思うのは、死亡理由がよくちゃんと解ったな、ということです。やはりご遺体の解剖や検査というのは大事ですね。個人の名誉にも関わりますが、今回のように社会的な問題が背後にあることもあります。法医学について、もう少しあれこれ医学界や、一般人の世界で議論になるようなことになってもいいと思うのですけどね。

さて、それはさておき、栄養ドリンクのカフェイン量というのは、かなりのものですね。しかも、この亡くなった方は錠剤を併用されていたとか。結果論から言いますと「めちゃくちゃ」ですが、これは事件になったから言えることです。たまたま同じ成分を重複摂取していたため、症状が解りやすかったのだろうと思いますが、各種栄養ドリンク、サプリを総動員という人は、珍しくはないですよね。その場合、本人の体質と合わせて、何がどう作用したのか解らないが、健康に害を及ぼすことは充分考えられます。

体質といえば、女性の場合「生理中に、髪を染めないように」などという注意事項があったりしますが、これも時々無視されがち・・。しかし、パーマ液やカラーリング剤がまずいということは、薬の場合、何かが起きる可能性があるということなのです。更に、今回問題だったのは「カフェインは耐性がつく」ということでしょう。おそらく医療現場にも、ルーティンな感じ、もしくはストレスマックス時にコーヒーを欠かさないタイプの医師がいると思うのですが、これも多少近いものはありますね。ただし、このパターンの場合、カフェイン耐性のせいなのか、ルーティン行動が癒しになっているのか、解りづらいところです。両方かもしれませんね。

またこの亡くなった方、随分前から嘔吐などが多かったらしく、もしかするとその理由で病院に行っていたかもしれませんが「栄養ドリンクを飲む量、回数」などを本人が申告しなかったら、胃カメラでもやってみましょう=異常なし=疲れかもしれません。休んでください、ということになっていた可能性は、十分にあります。つまり、本人の栄養ドリンク&サプリの量が、適切に守られていなかった、ということ以外にかなり色々な理由が重なっているのです。栄養成分というのも、薬同様、飲んだ時の反応が千差万別で、オーバーしても意外に処理能力が高い人というのも、いたりするものです。また成分の特性にもよりますね。

こういう事件はどうしたらいいのか、まず「特定栄養成分」の上限を意識することです。個別のサプリやドリンクの使用量を守るのは当然ですが、カフェイン重ねという人は割といるはず、主力成分だけでも意識するといいでしょう。しかし医療関係者に、こういう指導はなかなか難しいです。先に書いたように、本人が意に介していないことは、問診でも言われませんからね。こういうのは、ストレスチェックやメタボチェックのように、チャート診断が出来るようにしておくといいかもしれません。つまり「飲み食いしたもの」を、すべて入力すると「カフェインオーバーの可能性があります、気を付けましょう」と出てくるという感じです。最も簡単で解りやすいですよね。

もう1点問題なのは、カフェインとお酒というのは、あまりいい組み合わせではないのですが、カクテルに割と多く存在するようです。こういう情報も、ちゃんとつかんでおきたいですね。そういう意味でも、この「口にしたものチャート」というのは、いいのではないかと思うのです。元の機械(コンテンツ)を作るのが大変そうですが、作っているうちに、妙な組み合わせで出来ているサプリや食品、また成分が偏り過ぎていて危険度が高いものがあることに気付きやすくなります。

「チャートマシン」は個人的願望ですが、比較的現実的なのは「相談、指導窓口」でしょうか。随分前から、高齢者の残薬問題がありますが「口にするもの」というのは、重大な割に、かなり無頓着な分野、薬の場合はトータルで把握することで無駄に飲むことが無くなり、本人にもお財布にも優しくなります。同じように、サプリや栄養ドリンクも、しっかり聞くようにするのがベストでしょう。町の調剤がこういった役割を担うのもいいですね。狭い街なら、アルコール過剰、カフェイン過剰など、薬剤師がある程度、個人の特性を覚える可能性大、この事件を機に「口に入れるもの」を、どこかで気にして把握するシステムは欲しいものだと思うのでした。


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