「医療機関」の定義と教育

kangosi191お盆も終わり、夏休み後半になると「夏の総括」みたいな記事が出てきますね。今年の夏の海外渡航者数とかそういうのです。

そんな中、相対的に「やはり看護師不足」というのを、地元新聞記事で見てしまいました。相対的に、というのは、看護師の人数はこの10年で1.3倍になったものの、需要が増えて人数はたりないまま、ということだからです。少子化が進む中、やれやれなニュースですね。

でも実は足りない理由の1つは「待遇改善」なのです。長時間労働がなくなり、産休もしっかり取れたり、ということで結果、人手不足になったのですね。看護師事情としては、万歳ですが、これで病院経営が成り立たなくなったりしたら、またその分給与引き下げになっていたりしたら、と思うと、喜んでばかりもいられないかも。実際、介護施設は近年倒産が多いようです。急に介護施設が必要になり、経営や介護の内情を知らないまま、施設が出来てしまっているせいでもあるようですが、代替えがないだけに困りますね。

病院も同じで、産科や救急廃止でしのぎつつ、緊急性の少ない「何とか相談室」を設けている病院が多く見られます。これならある程度定着するスタッフを確保して、経営上も何とかうまくやれそうですが、こういう工夫をしても看護師は不足しちゃうわけです。看護師が不足してしまうのは、高齢化=患者増加もありますが、医療技術の進歩が人を助けているようで、そうでもない面があるからです。極端な話、今までは「看取る」しかなかった状態が、技術により延命できるようになると、1つ仕事が増えます。またこの「延命できる技術」が非常に最先端なものだったりすると、一定の人数のスタッフがその機械なりシステムなりに慣れておかないと対応できないので、結局人手と手間がかかるんですね。

事務職ですら、新しいソフトが入ったパソコンに対応しろと言われると、仕事に多少のロスが出てしまいます。これが最先端技術となると、理屈の習得から実際に体に覚えてもらうまで、手間がかかりますね。またこういう技術が適応できる患者さんが、中途半端な人数だと、その見極めが必要になります。

医療記事だけ読んでいますと、新しい技術が入ると現場は楽になりそうに思えますが、実際技術を使うのが人間である以上、最初は何かと手間がかかってしまうんですね。しかもどんどん進歩していくと、日々こういう状況になってしまうのです。医療現場の技術の進歩に関するアンケートを一度見てみたいですね。助かっているのか逆なのか、どうなんでしょう。

しかし、こう考えていくと、もはや人間は医療機関のお世話なしには生きていけないのと同じですね。精密な検査をすれば、何かが出てきますし、発達障害のように、新しい定義を作れば、新しく病気認定される人も増えてきます。ちょっと前までは、死ぬ時まで病院にお世話になったことが無い強者がわりといましたが、そういう人はどんどん減っていくのかもしれません。そう考えますと、やはり「医療機関」の定義も変えていかなくては、というより、自然に変わるのではとも思いますね。

更にセルフケアや、介護施設も入れると、恐ろしいほど現代日本人の医療に頼る確率は、急速に上がっているように思います。それにしては、学校の勉強はあまり変化がありませんね。性教育が進歩した話も聞きませんし、介護など長寿についての話がどうにかなった話も聞きません。道徳の授業云々と、全国学力テストの話くらいしか聞かないのですが、これではより看護師不足はロクな方向にいかないかもしれません。

というのは、先に書いたように今の人たちの医療に対する感覚は以前と全く違います。気軽に薬局で薬を買い、最先端技術をネットでチェックできるような時代ですから、当然今後はどんどんそういう患者が増えてくるわけです。

つまり医者や看護師は今まで頼られることが多い存在でしたが、今後は精神的に対等になる可能性も高いです。また頭脳労働に秀でた患者も多くなるでしょう。そうすると、一度医療機関にお世話になった患者本人が病院の戦力になることも考えられます。実際、家族の介護を卒業した人が、サポートしたいとやや軽めの介護労働に手を貸す話が増えてきましたよね。相談窓口もそういう人がやっているケースがあります。だとするなら、健康で当たり前という教育をするのではなく、ハンデがある状態での役割分担という教育をした方がいいように思うのですが、未だに全員そろって同じ授業という世界のままです。そして「将来なりたいもの」を聞かれたりします。

IT技術に特化した看護師兼農家なんていう人が多く出てくるのが、1番今後の世の中を生きるのに、向いている気がするんですが。「猫の手」を借りるよりは人の手を借りる方が、確実でしょう。患者の側に医療機関利用経験者が圧倒的に増えているのに、治療する側が「従来の白衣の看護師さん」では、どう考えても不足する一方ですね。

医療技術の進歩は止められませんから、それを含め劇的に医療現場事情が変わっていくことを踏まえた教育を考えてほしいものですね。今後は医療に限らず「選択放棄」という考え方も大事になるかもしれません。

念のため、現在の政治は「選挙で人を選ぶ」が唯一民衆の取れる選択肢ですから、より良い国になってもらうには、そこだけは放棄しないようにしたいものです。


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