勤務体験談51-緩和ケア

今回は外科、内科、慢性期を経て、現在は緩和ケア病棟に10年勤務されている、天使になりたいナースさん(45歳)に体験談をお話いただきました。


とらみ:「こんにちは。今日はよろしくお願いします。天使になりたいナースさんは緩和ケア病棟にお勤めだそうですがご自分で希望されたのですか?」

天使になりたいナースさん:「こんにちは。そうです。看護学校時代から、看取りや、老年期、そしてターミナルケアなどにとても興味がありましたったのですが、希望通りの緩和ケア病棟に配属になる前は、外科5年 内科3年 慢性期2年と他の課を経験しました。」

とらみ:「緩和ケア病棟というと、死を目の前にしている患者さんばかりがいる病棟ですから、大変ではないですか?」

天使になりたいナースさん「大変なのはどの課でも正直変わりません。患者さんを看取るのは何度経験してもやりきれないものがあります。でも、悔い無く最期が迎えられて、患者さんにとっても残された家族にとっても良かったと思える時は達成感があります。」

とらみ:「なるほど・・・。具体的にはどういった仕事内容ですか?」

天使になりたいナースさん:「治療といってもほとんどが緩和ケアですので、いかにして痛みを取り除いてあげるのか、苦痛を取り除いてあげるのか、それが私たち看護師の仕事です。そして患者さんとその家族にとって最適な方法で最期の日が迎えられるようにするためにはどうすればいいのかということを考えて働いています。」

とらみ:「印象に残っている患者さんなどはいますか?」

天使になりたいナースさん:「50代で末期の癌になってしまい、ターミナルに入ってきた患者さんがいらっしゃり、口から食事を取ることもできなくなっていたんですが、高校生の娘さんたちは、お母さんが好きだった食べ物を最後に食べさせてあげたい、食べることができなくても口に入れて、その感触、味を少しでも味わわせてあげたいと希望をもっていらっしゃったんです。」

とらみ:「50代でお子さんもまだまだこれからの時に末期癌とは、つらいですね。好きなものを口にしてあげることはできたんでしょうか?」

天使になりたいナースさん:「私たちはご家族の希望を安全に実行できるように考え、お母さんが大好きだったお饅頭を小さく切って食べさせてあげるよう娘さんに伝えました。もちろん口から先へ通すことはやはりできませんでしたが、お母さんはとても喜んでいらっしゃいました。最期は家族みんなでお母さんに感謝の気持ちを伝えたい、ということでしたので緩和として痛みを最大限抑える処方をドクターにお願いしていましたから、きっと痛みを感じないままご家族に看取られたと思います。悔いのない送り方をすることができたと、家族をなくされた悲しみは強かったですが、笑顔で皆さん満足のいく送り方ができたと感謝して頂きました。」

とらみ:「そうですか。その言葉が一番のやりがいなのかもしれないですね。人の死は悲しいことですし残された家族にとっても悲しいことではありますが、最期にお互い悔いがないようにしてあげれるのは緩和ケアで働く医師や看護師だけですから。」

天使になりたいナースさん:「そうなんです。少し特殊な職場ではありますが、私はターミナルで働いていてとてもやりがいを持ってます。もし、私のように緩和ケアやターミナル病棟へ転職をしたいと思っている人は、まずはある程度のキャリアを身につけてからにしたほうがいいかもしれません。私も外科、内科、慢性期と働いて今に至っていますが、いきなりターミナルは難しいと思いますし、緩和ケア病棟やターミナルケア病棟に来る患者さんはその前に違う病棟で闘病生活を過ごされていた方が多いですから、その前にいた病棟でも働いたことがあったほうが、よりケアをしていく上でわかっていいと思いますし、経験がモノを言う部分もあります。」

とらみ:「なるほど。これからもお仕事頑張って下さいね。今日は貴重なお話をありがとうございました。」

天使になりたいナースさん:「ありがとうございました。」


関連ブログ記事:今後の終末期医療について終末期医療について生体肝移植と生と死

関連資格:緩和ケア認定看護師

 

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