勤務体験談39-精神科

今回は精神科医療で10年以上のキャリアをお持ちの、うみょさん(40歳)に体験談をお話いただきました。


とらみ:「こんにちは。今日はよろしくお願いします。うみょさんは精神科医療に10年以上携われているそうですが、なぜ精神科を選ばれたのですか?」

うみょさん:「こんにちは。看護師として働こうとする際に、その職場を精神科にしようとする人はあまりいないものと思います。私自身精神科に勤めることになるとは思っていませんでしたし、当時は精神科の印象はあまり良いものではなかったので周囲の反対も強かったのを覚えています。しかしそれでも精神科医療に関心を持ったのは知人にその様な問題を抱えていた人がおり、何とかしたいという気持ちがあったからなのかもしれません。」

とらみ:「精神科に関心を持って勤めようとする人の中には自分自身か、周囲の人に精神科医療の必要な人もしくはお世話になっている人が多いような印象を受けますね。」

うみょさん「精神科医療に関心を持つ人は増えてきていますが、精神科医療も魔法でありませんので何かが劇的に変わるものではありません、難しい病気はやはり難しく、長い付き合いが必要になります。そのことを理解して協力していける人が精神科医療には必要です。」

とらみ:「精神科医療の現場というのは普通の病院とはかなり違う点があるそうですが、どういう点が異なりますか?」

うみょさん:「街中にある精神科クリニックと呼ばれている病院の場合にはそれほど特徴的な要素はありませんが、私の勤める精神科の単科の病院の場合は病棟の仕組みがかなり特徴的です。昔の資料を見る機会があるとまるで牢獄の様に見えると言われますが、現在においても仕組みは同じです。そう見えないように作られてはいますが、窓のあく範囲も厳しく制限されており、自由に部屋から出ることが許されていない環境がそこにはあります。
この様な環境に置かれているのはその様な対処が必要だからであり、その点において他の病院や診療科目とは違うのです。」

とらみ:「病院環境だけでもずいぶん違うのですね。」

うみょさん:「精神科疾患と自殺は紙一重なので、ボールペン一本でも自殺を企てることがあります。そのため普通の病院とは全く違うルールを頭に入れておかなければなりません。拘束を伴うような閉鎖病棟の雰囲気は非常に重たいものがありますが、開放病棟はまるで幼稚園のような仕組みで非常に明るく、驚きを伴って見られます。」

とらみ:「身体的には健康そのものであることが珍しくないので、偏見の目を向けられがちな精神科の患者さんですが、何事もなければ明るく楽しい環境なのですね。」

うみょさん:「そうですね。ただ、精神科疾患の場合、他者に危害を加えるような状態になった場合、医療スタッフはそれを制圧しなければなりません。患者さんが屈強な男性であった場合、女性が何人いても危険なだけなので、男性看護師が多いのも特徴です。複数の男性が束となって力で制圧するのを始めてみると驚くと思いますが、これも必要があって行われていることなのです。」

とらみ:「一般的なイメージ、ルールとは異なることも多い精神化ですが、全て必要に応じての処置であったりルールなのですね。では最後に、うみょさんは、何にやりがいを持ってお仕事をされているのか教えてください。」

うみょさん:「何事もなければ楽しい職場ですが、一つ歯車が狂うと非常につらい思いをすることになります。しかし、治療効果が上がり、よい状態になった時はとてもやりがいを感じます。より自由度の高い病棟に移り、病棟を離れて生活訓練をするなどの段階に達するたびに自分たちのしてきたことに意味があったのだとわかりうれしい気持ちにさせられますね。」

とらみ:「これからも頑張ってください。今日は貴重なお話をありがとうございました。」

うみょさん:「ありがとうございました。」


関連記事:精神科

関連資格:精神看護専門看護師

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

おすすめサービス一覧

常勤、非常勤、パート、派遣あらゆる看護師求人情報を無料で簡単条件検索し放題!!

お仕事をお探しの地域の最新求人情報を週2回配信する「ハローワークナース通信」
もちろん利用は無料です。

今、評判のよい看護師転職サイトってどこなの?⇒ 現役ナースがよく利用している看護師転職サイトをランキング

おすすめコーナー

ページ上部へ戻る
error: Content is protected !!