勤務体験談35-緩和ケア

今回は緩和ケア病院で10年働かれているエリカさん(35歳)に体験談をお話して頂きました。緩和ケアは、他の科目と違って患者さんの最期の時を看護する、という意味で特殊な仕事かもしれません。それでは、さっそくエリカさんにお話を伺いましょう。


とらみ:「こんにちは。今日はよろしくお願いします。さっそくですが、エリカさんはなぜ、緩和ケア病院での仕事を選ばれたんですか?」

エリカさん:「こんにちは。他の科とは違った看護を学びたいと思ったからです。普通は、看護師は患者さんが回復して退院して行くのが、喜びでありやりがいです。しかし最期の時を迎えている患者さんの精神的、身体的苦痛をいかに抑えて、穏やかにその人らしい人生の締めくくりの看護を行えると言う他では経験できない学びがあると思っています。」

とらみ:「ほかの科目に比べると、完全に生死を決める臓器を扱うことになりますし、心臓外科の心臓手術というと、かなりグロテスクな絵を想像しますが、実際はどうですか?」

エリカさん「確かにグロテスクではありますが、自分たちのかかわりは患者の生死に直結すると考えると、緊張感は他の科目に引けをとらないと思います。ただし、看護師を目指す方にはいないと思いますが、臓器を見るのがNGだという人にはお勧めできません。また、血を大量に見ることになりますので、それに関しても苦手な人はかなり厳しい科目ではあります。」

とらみ:「実際にオペをするのは医師ですが、看護師としては具体的にどういった仕事をされているんでしょうか。」

エリカさん:「私たちは直接手を下すことはできませんが、手術をサポートすることが私たちの仕事です。道具だしや医師の汗を拭いたりと、地味な作業ばかりですが、道具出しにしても一分一秒を争う中で、手術の状況を確認して、「おそらくこの道具が必要だろう」という予測を立てたり、医師の性格などから汗を拭くタイミングを計ったりと、その独特の緊張感の中で私ができることはすべてやりきらねばなりません。私自身はそういった現場に携われることを誇りに思っています。」

とらみ:「そうですね。特に手術などでは自分の一挙一投足も大事な施術の一部であると考えると、普段の行動にも表れてきますし、ある意味でプロフェッショナルでなければ務まりませんね。ところで、手術以外にはどういった業務があるんでしょうか?」

エリカさん:「通常の回診などで、心音がおかしいとか、血液が少し良くない数値を示しているとか、血液をつかさどるのが心臓であれば、その心臓疾患を何とかして治療しようとなるので、手術以外にも役目は多いですね。」

とらみ:「最後に、後輩の方へメッセージをお願いします。」

エリカさん:「人を救いたい、という気持ちは仕事以前の「人間」として持つべき感情です。私たちは医師ではありませんので、医師と同じことは絶対にできません。人の命を救うためにできることは心臓外科でなくてもたくさんあります。ですが自分の仕事に誇りを持ちたい人、患者のために何かをしているという実感を得たい人であれば、きっと満足する科目といえると思います。」

とらみ:「貴重なお話をありがとうございました。」

エリカさん:「ありがとうございました。」


関連ブログ記事:今後の終末期医療について終末期医療について生体肝移植と生と死

関連資格:緩和ケア認定看護師

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