勤務体験談9-老人介護施設

今回は老人保健施設での業務について、看護師暦14年のベテラン看護師、ヒロさん(36才)に体験談をお話して頂きました。


とらみ:「こんにちは。今日はよろしくお願いします。ヒロさんは看護師暦14年という、いわばベテランの域になるわけですが、老人保健施設を希望されたのはなぜですか?」

ヒロさん:「こんにちは。看護学校を卒業してから病院勤務、急性期病棟、外来と勤務し、配置転換という形で老人保健施設に勤務することになりました。もともと老人看護に興味がありましたし、超高齢化社会を迎えているため、とても社会的ニーズの高い、必要な仕事だと考えての異動でした。」

とらみ:「高齢化社会で、どこの高齢者施設でも人手不足が深刻な問題ですね。勤務している方の平均年齢も高齢の方が多いため、夜勤などの業務に負担を感じている人が多いようですが、今後はより高度な専門的な医療知識を持った看護師が必要とされることは間違いないですが、具体的に老人保健施設について教えていただけますか?」

ヒロさん「ご存じのとおり老人保健施設は、医師も常駐する中間施設です。特別養護唐人ホームなどに比べれば遥かに医療面でのサポート体制が整っていますし、より高度な医学的知見が求められます。認知症など、専門看護も求められますし、今後は在宅復帰を目指したリハビリテーションが行われていきますので、それらの知識と実践力が求められる職場だと言えると思います。」

とらみ:「そうですね。今後ますます専門知識を持った看護師の需要は増えると思います。老人保健施設で働く特徴はありますか?」

ヒロさん「老人保健施設最大の特徴は、言うまでもなく介護職員との連携です。最も職員数が多く、ご利用者と接している時間が長いのは介護職員です。彼等との連携や情報共有がスムーズに行われなければ、良いケアやサービスを提供することができないからです。しかし、このことが老人保健施設で働くことの最大の難しさであると、現在進行形で悩まされています。」

とらみ:「他の科目と違って、介護福祉士、療法士、といった国家資格をもった専門職の方たちと関わることが多いのが特徴なんですね。」

ヒロさん:「そうですね。介護福祉士は確かに国家資格で、療法士や看護師同様に高度な専門知識を有していると国が認めているものですが、実状はそうではありません。専門学校などを卒業すれば誰もが介護福祉士になれるため、その能力や実力には職員によって大きな差があるのが現実です。また、悲しいことですが、無資格者であっても的確なケアを行っている介護職員もいるのです。資格がその能力を担保出来ていないというのが介護福祉士の実態でもあります。」

とらみ:「なるほど。ヒロさんは、そういったスタッフの方々とどういったことに気をつけて仕事をされているんでしょうか。」

ヒロさん:「介護福祉士との連携には配慮が必要です。絶対に上から目線にならないよう常に努めています。しかし、現実には指導を通り越し、憤りを感じる場面も少なくありません。看護理念と介護理念には大きな差はないはずです。しかし、実際の介護福祉士の言動には驚かせることもしばしばです。また、それらの職員に直接指導をすることも許されないケースが多くあります。介護福祉士の上司は介護主任や介護リーダーなので、先ずはそれらの中間管理職の指導を徹底する必要があります。」

とらみ:「老人保健施設では、病院よりも他職種協働には気配り心配りが求められるのですね。今後、まだ解明されていない領域が多く存在していますし、認知症などの研究も進んでいるので、より高度な専門的な医療知識を持った看護師が必要とされることは間違いありません。キャリア志向の方でも十分に専門職として評価されることになるでしょう。認定看護の動きも加速することが予想されていますね。」

ヒロさん:「そうですね。老人保健施設ではリハビリスタッフだけではなく、ケアマネジャーやソーシャルワーカなど、ご家族との橋渡し的ポジションを担っている専門職も在籍し、事務職も含め、他職種連携が高く求められるのも老人保健施設の特徴です。私たち看護師には看取りケアまでを見越した高度な医療ニーズに対する的確な判断と指導が常に求められているのです。」

とらみ:「最後に、老人保健施設で働く看護師からのアドバイスをお願いします。」

ヒロさん:「老人保健施設では、他職種協働は大変ですが介護福祉士との連携がうまく取れるようになれば、専門職として能力を発揮できる素敵な職場です。是非、高齢者看護にも興味を持って頂きたいと願っています。」

とらみ:「貴重なお話をありがとうございました。」

ヒロさん:「ありがとうございました。」


関連記事:介護施設

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

おすすめサービス一覧

常勤、非常勤、パート、派遣あらゆる看護師求人情報を無料で簡単条件検索し放題!!

お仕事をお探しの地域の最新求人情報を週2回配信する「ハローワークナース通信」
もちろん利用は無料です。

今、評判のよい看護師転職サイトってどこなの?⇒ 現役ナースがよく利用している看護師転職サイトをランキング

おすすめコーナー

ページ上部へ戻る
error: Content is protected !!